音楽だって携帯,当然でしょ U-29 年表で読む

日経09.10.17朝
・・・父 それはiPodのnanoが出てからだろ? 息子 あのすごさは小ささより,家から持ち出す曲を選ばなくていい点だよ。・・・

確かに。

昔はベスト的な曲を集めたミックステープとか,ミックスCDとか,ミックスMDとか作っていたが,イマドキはそんな面倒な事はしない。単にプレイリストを作ればいいのだから。

テープもCDもMDもムダにならなくて,エコになったとも言えるかも。という事は一方で,これらのメディアを作っていた業界は市場を奪われたという事でもある。

ITMSが出現してからは,音楽の流通が本当に変わった。かつてソニーが「音楽を持ち歩く」という革命を起こしてから20数年後,Appleは「音楽はデータで手に入れる」という革命を起こしたのだと思う。

このままでは近い将来,レコードレーベルやCD小売り業界などもテープなどのメディアを作っていた業界と同様の運命をたどるだろう。

さらに記事ではiPodとウォークマンの市場シェアのグラフ(BCN調べ)が載っていて,今年の8月あたりで一度ウォークマンがiPodのシェアを抜いたものの,新型iPodが発売されてからは完全に形勢が逆転していることがわかる。

9月中旬のこのグラフよりも,さらにその差は開いている。
iPodが週次首位を奪還、新製品で58%のシェア獲得しウォークマンを突き放す - BCNランキング

8月下旬時点では双方とも約半々。その後9月下旬ではiPodが70%程度でウォークマンが20%台前半。すさまじい勢いだ。

日本人としてはソニーを応援したいのだが,やっぱり母艦ソフトであるiTunesが使い易いからほかのプレイヤーに乗り換えられない。なにげにAppleに囲い込まれている自分(^^);

iPodの成功はiPodという機械そのものの魅力と同時に,ネット流通戦略,PC戦略,広告・イメージ戦略など,様々な戦略の上に成り立っているのだなぁと改めて思う。

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