2009年8月27日木曜日

守ってくれる「救い」信じて 作家 橋本治さん

日経09.08.26夕
11年連続で自殺者が3万人を超えるなど、生きづらさが増したと言われる日本社会。・・・現代の日本において問題なのは「救い」を感じられない事だと思う。かつては神仏が自分を守ってくれるという感覚があった。・・・誰かに守られていると感じられる事が大事であって、それが感じられない今は悲惨な時代だ。・・・橋本さんの小説「巡礼」・・・昔の生きづらさは・・・金銭がらみの面が多かった。・・・ふとしたきっかけで、支えてくれるものが自分には何もないと気づいたとき、人は不安になる。・・・生き方はそれぞれだという考え方が定着して、決まった方向がないから、どうしたら良いかわからない人が増えている。・・・自分が絶対やるべきと信じる事をまずやってみることで、救いは見つかるのかも知れない。

自分が絶対やるべきと信じることをやることで救いを見つけようということは、やはり結局誰も守ってはくれないということなのだろう。

自分はまさにそうだ。自分がやるべきと信じていることをやっているから、人に何と言われようと全く不安はない。絶対的に信頼する妻がいる事も大きい。これはすごく幸せな事だと感じている。

しかし、全ての人が自分がやるべきと強く信じるものを持っているわけではないし、妻がいたり、彼氏や彼女がいるわけではない。その場合は、一体誰が守ってくれるのか?何が救いとなるのか?

やはり最低限の救いは政治に求めるしかない。日本国憲法にだってこうある。

第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

自殺する理由は様々だろうが、それがもし経済的な理由であるなら、国に救いを求める事は当然の権利なのだから、国民はもっと求めていけばいい。

国は少なくとも経済的理由で自殺する国民をゼロにするよう努力する必要がある。

最後は国が守ってくれるという安心感があれば、国民の不安は和らぎ、より国を大切にするようになるだろう。

その結果、日本は経済的にも、心の上でもより豊かな国になっていくに違いない。

しかし、現状では残念ながら、多くの国民は国を信用していない。国が守ってくれるとも思っていない。この状況をまず何とかしなければならない。

今度の政権交代で、少しでも国を信頼できる方向に向かうことを切に願う。