坂本龍一 ソロアルバムで新境地開く ルールから自由公式のない音楽

日経09.05.02朝
・・・「アウト・オブ・ノイズ」が話題だ。自身のピアノ演奏を基調に、北極圏で録音した氷河のきしむ音や犬の鳴き声といった自然音、古楽器のアンサンブル、電子音などを融合・・・音楽と音の境目、楽音とノイズ(雑音)の境目のない音楽を作りたい・・・やはりヨーロッパの方がルール付けしようという意思を強く感じる。一方、米国はケージの影響が大きく、ルールをなくしてしまおうという方向にある。・・・非西洋的な音楽は閉じられていなくて、区切れない。境目がなく、どこまでも続いていく感じ・・・〇六年に自ら音楽レーベル「コモンズ」を創設。・・・今年三、四月には、自身のコンサートの模様を二十四時間以内にネットで配信した。・・・

「アウト・オブ・ノイズ」はまだ未チェックなので要チェック。

彼は10年ほど前から環境音というか、ノイズに興味を持っていたと思う。「SMOOCHY」の「RIO」という曲ではブラジルで録音してきたという音を曲の中でうまく使っていた。

この曲を聴いてから、環境音ですらも音楽となりうるんだ!と思うようになった。普通、アルバムに収録される音源は、電気ノイズも含めて音楽以外の音は出来るだけ無音にするのが良いとされていると思うが、彼は逆にノイズも音楽の一部と解釈してしまったわけだ。すばらしい。

先日のTahnyaの炭焼きコンサートでは偶然にも鳥のさえずりが入って絶大な効果を発揮した。この経験から、音楽はパッケージ商品としてでなく、やはり生活する場所にあるべきものなのだと強く感じた。

生活する場所にあるものだから、当然環境のノイズも込みで音楽なわけで。Tahnyaのカフェツアーの音調整では周りの様々なノイズに悩まされたが、そういう考え方そのものが間違っているのかも知れない。が、やはり音楽として考えた場合はノイズも音楽的には使うべきだろうが。。。。

彼の新しいアルバムは、ノイズをいかに音楽的に使うかというヒントを与えてくれそうだ。

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