ネット世論 関心と疑心

日経09.04.16夕
・・・「ニコニコ動画」は「ネット世論調査」を実施している。三月四日に実施した調査では麻生内閣の支持率は三二%、不支持率は四一%だった・・・麻生内閣への評価はやや甘くなる傾向があるようだ・・・

紙面が大きい割には結局何が言いたいのかよく分からない記事だったが、ネット世論というものを考えるきっかけになった。ただ、この記事ではネット世論=ニコニコ動画内世論になっているようだったのが気になった。先のアメリカでの大統領選挙におけるYouTubeと、日本で近く行なわれる衆議院選挙を意識してのことだとは思うが。

とにかく日経が真面目にニコニコ動画の調査結果を分析している事が驚きだった。新聞やテレビやラジオでもない、まだメディアと呼べるかどうか分からない、1企業の1WEBサービスの調査結果をここまで真剣に分析しているのだ。これは日本のWEBサービス史上、一つの快挙と呼べると思う。

しかし、それほど「世論」というものを気にするべきなのか、信頼できるのか。新聞の世論調査にしろ電話の世論調査にしろ、結局国民全員の意見ではなく、統計的な方向性を示しているにすぎない。そういった大雑把な捉え方そのものが政治に良くない影響を与えるのではないだろうか。

どうせなら、大統領制・国民の直接投票にして、もっと世論調査のプレゼンスを低くしてしまえばいいのに、といつも思う。その方が、少なくとも自分自身は、より政治に関心をもてるようになるし、単なる統計的な雰囲気によって日本が間違った方向に向く可能性を低くできると思うのだが。

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